夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「…わ、たし…がんばる…からっ……。
嫌い…に……ならない、で……ッ。」

「っ……。
なる訳、ねぇだろッ…。」

アカリの手を両手で包み込む様にして、俺は声を絞り出す。


っ……。

でも、駄目だ。
上手く、言葉が出てこない。
アカリが喜ぶ夢の言葉を、言ってやれない。

言葉を詰まらせる俺に、アカリが再び謝り始めた。


「……あか、ちゃん…にも…。
ひど、い…こと……思った、の…。」

「……。」

「わたし、が…八つ当たりしたからっ…。
きっと…怒って……ッ、ごめっ……。」

「っ…違うッ。
絶対、っ…違うから、そんな事言うな…ッ。」

俺は椅子から立ち上がってベッドの傍で前屈みになると、寝たままのアカリに優しく覆い被さる様にして抱き締めた。
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