夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
アカリが少し、痩せていた。
昨夜も抱き締めた筈なのに…。
今になって気付く。
っ……俺だ。
アカリに汚い言葉を言わせたのもっ…、酷い事を思わせたのも…っ。
俺がアカリを追い詰めた……っ。
押し寄せる感情をグッと飲み込む。
俺は少し身体を離すと、アカリを安心させる様に微笑んて見せた。
「……俺の子供なんだ。
アカリの事、嫌いになるなんて絶対にない。
怒ってる訳、ねぇじゃん。
…大丈夫。元気に産まれてくるから安心しろ。」
そう言って、掛け布団の上からアカリのお腹にそっと手を触れた。
…すると。
「っ……///。」
彼女を慰めて落ち着けるつもりだった筈の俺の目から、涙が溢れて…頰をつたり落ちた。
まだ自分が父親になるなんて実感が湧かない。
……けど。
不思議と彼女のお腹に触れた瞬間、胸が暖かくなった。
確かにここにいる小さな命。