夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
この子に、会いたい。
早く、この手で抱きたいと思った。
「…ヴァ、ロン…?」
俺の涙を見たアカリが驚いた表情で見つめている。
「///っ……わり。……。
…嬉しいんだけど……。
どんな顔、していいのか…分かんねぇ…///。」
愛おしさが溢れて来て視野が滲む。
恥ずかしい様な、むずかゆい感情に自分の手で口元を隠して俯く俺。
……。
もう二度と大切な人を失いたくない。
ユイの存在を知った時、何故気付けなかったのかと…。
後悔した、のに……。
俺はまた、過ちを繰り返すところだった。
……。
目を閉じた俺の心に浮かぶのは…。
リディアとは築けなかった、俺の夢……。
あの日、俺が失った夢の続き。
それを守る為に、俺は…。
どうすればいい…?