夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「……喜んで、くれるの…?」
「っ…何言ってんだ!当たり前だろッ?」
俺が顔を上げてそう言うと…。
アカリがホッとした様に涙を流しながら微笑んだ。
どれだけ不安だったんだろう?
きっと俺の長期任務と重なった自分の妊娠をアカリは喜んでもらえないと、思ってたんだ。
「……ずっと傍にいる。」
俺はアカリの手を握りながら、目尻にそっと口付けて唇で涙を拭ってやった。
「……アカリも子供も、愛してる。
絶対に、離れたりしない。
……。だから、安心して眠れ。」
俺の言葉と笑顔にアカリは笑顔で頷くと、繋いでいる手を両手で握り締める様にして目を閉じた。
”離れたくない”…。
”何処にも行かないで”…。
彼女の言葉に出来なかった想いが、伝わってきた。
……俺は。
自分の道を、見つめ直していた。
……
………。