夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
元々町娘だった私。
お父さんが亡くなって、お母さんと二人暮らしだった生活は決して楽じゃなくて…。
病弱だったお母さんの代わりに私は13歳の頃から近所のお店屋さんで働いていた。
生活の為に確かに必死だったけど、
実は働く事自体も嫌いじゃなかったんだよね。
しかもパン屋さんで働けたら調理の勉強も出来る!
美味しいパンが焼ける様になったら、
絶対にヴァロンが喜んでくれると思った。
「ん〜どうですかね?」
「ボクは働く女性好きですけど…。
あ、でもお嫁さんには家に居てほしいかな〜。」
”お嫁さんには家に居てほしい”…。
男性であるレイの意見は貴重だった。