夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「…駄目です。」

俺は猫リディアを抱いたままのアカリを優しく抱き上げると寝室に連れて行き、ベッドにそっと降ろす。


「もう大丈夫だもん。
///… せっかくヴァロンと居られるのに、寝てばっかりなんて…嫌だよ。」

荷物を片付けに行こうとする俺の服の裾を握って引き止めながら、アカリは拗ねた様に呟く。
その仕草にときめく俺。


……俺を殺す気か///。

俺は帽子とサングラスを外して棚に置くと、隣に腰掛けてアカリの肩を抱き寄せた。
すると、ふふっと声を漏らして笑顔になった彼女が俺に抱き付いて足をパタパタさせる。

今までの我慢が溜まっていたんだろう。
この一週間、アカリは急に甘える様になった。
思い返せば、結婚して以来こんなにゆっくり彼女と過ごした事なんてない。

これがきっと本来のアカリ。
世の中の新婚の夫婦、なんだよな。
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