夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
”さすがですね、分かりました。
明日新しい仕事を持って行きます。”
シュウからのメッセージを見て俺は通信機を握り締めた。
”もう少し難しい仕事がしたい”…。
そう返信しようとした指を、止める。
マスターの目を盗んで俺に仕事をくれるシュウに、これ以上我が儘は言えない。
”ああ、ありがと。”
それだけ返信して、通信機を机の端に置いた。
出来上がった仕事をすぐに渡せる様に綺麗にファイルにまとめると、仕事用の鞄に入れる。
すると、鞄の中にある分厚い資料が目に入った。
次の長期任務で使う筈だった資料。
たくさん付箋を貼って、色々書き込んだ。
もう必要ないと思いながらも、捨てられない。