夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
家の奥へシュウ達を案内すると、アカリは嬉しそうにお茶の用意を始めた。
無理するなよ、って言葉も可愛い笑顔で交わされて俺が溜め息混じりに微笑むと、ホノカさんが彼女と話をしながら手伝いに入ってくれる。
女性同士楽しそうに話が盛り上がって、どうやら二人でお昼ご飯を作るという事になったらしい。
ミライは猫リディアが気に入った様で無邪気に遊んでいる。
俺がソファーに座りながらその光景を見ていると、シュウが立ち上がり口を開いた。
「ヴァロン、少し外に出ませんか?」
「あ?……。
いや、…でも……。」
シュウの誘いに俺は躊躇した。
チラッと様子を伺う様にアカリの方を思わず見る俺。
「少しくらい大丈夫ですよ。」
シュウはそう言って俺の肩をグッと掴んで微笑んだ。
…その瞬間。
シュウに触れられた肩から、緊張が抜ける。