夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「……良い父親じゃん。
てか、お前見てれば分かるよ。
マスターの愛情があったから、捻じ曲がずこんなクソ真面目なお前が出来上がったんだろ?」

「…クソ真面目って……。
それは褒めてくれてるんですか?」

俺の言葉にシュウはちょっと拗ねて、顔見合わせるとプッと吹き出して微笑ってくれた。


「……。
俺自身が、迷ってるだけだよ。」

空を見上げて、俺は素直な気持ちを口にした。


「……家族と、仕事。
どっちも大切で、選べなくて…。
贅沢な幸せな間をフラフラ、フラフラしてんだよな…。困ったわ。」

”困った”…。
そう言いながらも、悩みを口にしたら少し楽になった気がした。

俺は俺。
マスターはマスター。
アカリはアカリ…。
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