夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「いいんですよ。私は私ですから。
次期マスターとして、夢の配達人ヴァロンが歩む道を私は応援します。」
シュウは噴水から腰を上げて俺の前に立つと、胸に手を当てて頭を下げた。
「私は君が選んだ道がどうであれ、味方です。
どんな時も全力で背中を押します。
……それだけ覚えていて下さい。」
そう言って顔を上げたシュウ。
俺と瞳が合ったら、笑顔で頷いてくれるその姿と…。
お前の気持ちが嬉しくて、胸が震えた。
”シュウ”って、名前を呼ぼうとした瞬間…。
「お父さーん!ヴァロンさーん!」
ミライが俺とシュウを呼びながら、勢い良く駆け寄ってきて…。
ニヤけそうな表情を…。
溢れ落ちそうな涙を…。
たくさんのシュウへの言葉を、俺は抑えた。