夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

アカリとヒナタ。
失ったら生きていけない”家族”という俺の宝物。

白金バッジとシュウ。
17年間俺を支え続けてくれた”夢の配達人”という仕事。

天秤にかけても、どちらに傾く事もない。
どちらも俺には大切で掛け替えのないもの。


空っぽだった俺の中に出来た光。

俺はようやく気付いたんだ。
大切じゃないものなんて、一つもない。
生きてきた年月、時間、その中で知り合った人、たくさんの思い出…。
全てが俺を動かしてくれている。

どれか一つでも欠けたら、今の俺はいなかった。


大切な人は、いつもみんな祈ってくれた。

”そのままの自分でいなさい”って…。

俺の歩む道を信じてくれた。


今度は俺が、信じる。
俺が選ぶ道が、幸せに繋がると…信じる。

……
………。
< 284 / 355 >

この作品をシェア

pagetop