夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
……。
可愛いな…///。
そのアカリの姿に、待たされて少し不機嫌だった気持ちが癒される。
単純な俺。
思わず微笑んでしまった瞬間、俺に気付いたアカリと目が合った。
すると恥ずかしそうに頰を赤らめて、俺に手を振る彼女。
俺が椅子から立ち上がって駆け寄ると、アカリはハッとした様に持っていた紙袋を鞄にしまって見せてくれない。
「///…お待たせ。」
「…なぁ、何買ってきたんだよ?」
俺が鞄を指差しながら尋ねると、彼女はふるふると首を横に振って微笑む。
「へへっ///。…内緒!」
「……。
俺に隠せると思ってんの?」
その気になれば簡単にアカリの鞄を奪う事なんて俺には出来る。
ニヤニヤしながら俺が言うと、彼女は必死に鞄を抱き締める様に持って首を横に振る。