夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「っ…ダメなの!
今はダメ…!お楽しみ!」

「……。」

アカリの言い方と態度。
絶対に何か俺にサプライズなプレゼントをしてくれるんだと、一発で分かった。

なるほどね。
それで一人で買いたかった訳だ。

……本当に。
アカリはいつも俺を喜ばせてくれる…///。


「…はいはい。
分かったよ、中身見ねぇから鞄貸せ。」

ニヤけそうな表情を抑えながら彼女の荷物を持って、もう片手で手を繋ぐ。


「次は何処に行きますか?お姫様。」

「///……。
このまま、私について来て下さい。」

アカリはそう言うと、笑顔で俺の手を引いて歩き出した。


……いつの間にか、リードされてる。
いつも、そうなんだ。

俺がアカリを幸せにしたいのに…。
幸せにしてもらってるのは、いつも俺だ。

……
………。
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