夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【暫くして…。/小さな町】

「…はい。到着〜!」

アカリに連れられて着いた場所。
そこは、港街から少し離れた隣町。

アカリが17歳まで育った町だった。


「///…一度、ヴァロンと来たかったの。
私の育った所を、見てほしかったんだぁ…///。」

可愛く照れながら、彼女は俺に町中を案内してくれた。
自分が好きだったお店や場所。
子供の頃の思い出。


「!…あ、この本屋さんでね!
いつもヴァロンが載った雑誌を、店員さんの目を盗んで立ち読みしてたんだよ…///。」

その思い出のほとんどに、俺の名前が出て来た。
アカリは5歳の時に会ってから、ずっとずっと俺の事を想い続けてくれていた。

……何故、もっと早く会いに来てやらなかったのだと…。
思わずにはいられない位、嬉しくて切なかった。
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