夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

その男の子が、ヴァロンだった。

私とヴァロンは…出逢って、別れて。
また出逢って、別れて……。
今、一緒に居るんだね。


……。
どんなに離れていても、繋がってる。
きっと私達は何度離れても、必ずまた一緒の道に戻ってくる事が出来る。

そう、信じてる。


……。

私は、私をじっと見つめるヴァロンに言う。


「…ヴァロンがいない間、私は暫くお祖父様の別荘に行くね。
この間、連絡を取ったから明日にでも行ける。
…その方が、ヴァロンも安心でしょ?」

お見舞いに来てくれたレナとレイにこっそり連絡を取ってもらったら、私に子供が出来たと知ってお祖父様はとても喜んでくれた。
ヴァロンのお陰で、私とヒナタはアルバート様にも愛してもらえる様になった。

きっと、全てはこの日の為に…。
貴方が前に進める様に、なるべくして…なった。
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