夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「…私とヒナタの為に、夢を諦めないで?
……。ヴァロンと私の子供だもん。
絶対に、この子も応援してるから。」
きっとヒナタも私の選択に賛成してくれる。
ヴァロンにずっと、輝いていてほしいと一緒に願ってくれる。
自由奔放でいい。
我が儘でもいい。
思うままに、生き生きした貴方が好き。
「”自由に、羽ばたいてほしい”…。
……覚えてる?昔、砂浜でそう言ったの。
私の気持ちは、ずっと変わらないよ?」
私はお腹を撫でながらヴァロン寄り添い、彼の胸元に額を付けて目を閉じた。
「……っ。
俺は、…アカリが大好きだッ…。」
震えた声が教えてくれる。
彼がどれだけ私を想って、悩んでくれたか。
「……うん。」
私を包む様に抱き締めてくれるヴァロンの腕の中で、私は頷く。