夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「……良き妻を、持ちましたね。」
「ああ。お互いにな。」
私とヴァロンは顔を見合わせて、微笑った。
とても暖かい気持ち。
もう、ヴァロンを見ていても…。
こうやって互いの家庭の話を出しても、胸は痛まない。
今の彼を、真っ直ぐ応援出来る。
そう思った私にヴァロンが言う。
「……なぁ、シュウ。
お前がもし女だったら、俺と結婚したか?」
「!……え?」
突然の質問に私は呆気に取られて…。
……。
でも、そんな頭の中に次々と浮かんで来るのは、
ヴァロンと共に過ごした日々の想い出で…。
……自分が女性だったらと。
そう望んだ時期が確かにあった筈だったのに……。
不思議と、もしそうだった時の想像は…出来なかった……。
そして…。
答えは、すぐに出た。