夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「…必ず、ご期待に応える成果を上げてきます。
次期マスターの心遣いに恥じぬよう。
白金バッジの夢の配達人を汚さぬよう。
最高の仕事をして、戻ってきます。」
ヴァロンの強い言葉。
その一言一言が、どんな告白よりも心に響いて…。
いつだって私の胸を震わせてくれる。
「…楽しみにしてますよ。
君が見せてくれる終わらない夢。」
私は席を立ってゆっくりと歩み寄ると、頭を下げているヴァロンの姿勢を持ち上げる様に抱き締めた。
「いってらっしゃい。ヴァロン。」
「……おう。
いってくるわ、シュウ。」
身体を離して目が合うと、意地悪そうに首を傾げて微笑むいつもの彼の姿。
これが、私とヴァロン。
これからも、この先も変わらない。
私の中でもやっと答えが、出た気がした。