夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「帰ってきたらまた集まろうぜ。
家族みんなで…。な?」
「……はいっ。
楽しみに待っています。」
ヴァロンの言葉に笑顔で頷けた、自分。
見送る事が出来た自分。
今回の出来事で私も気付く事が出来た。
自分にとって大切なもの。
失ったら生きていけない存在があると…。
勿論、ヴァロンに対する想いは消えない。
私はきっとこの先も、叶わない夢に憧れ続ける様な気持ちで彼を追い掛けてしまう。
共に在りたいと願ってしまうだろう。
……。
そんな私をずっと支えてくれた人がいた。
”誰だって同じだ”…。
彼女と結婚する時、私はそう思った。
……でも、違う。
彼女以外、こんな私を愛してくれる人はきっといなかった。
唯一無二の存在に、私は改めて気付いたんだ。
……
………。