夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
ヴァロンが幸せならいいと思いながら…。
いざ彼が夢の配達人を辞めてしまうと思ったら、こんなにも辛い。
「……お父さん?」
「!っ……。
……。ミライ?」
声を掛けられてハッと目を開けると、いつの間にか息子のミライが私の側に来ていた。
その表情は何処か不安気で、私を心配している様に感じた。
……いけない。
家では仕事の事を考えるのはよそうと決めていたのに…。
私はとっさに笑顔を作ってミライの頭を撫でた。
すると、彼が左手の脇に自分の枕を抱える様に持っている事に気付く。
「……。
たまには、一緒に寝ますか?」
「!……はいっ!」
私が尋ねると、ミライは声を弾ませて笑顔で頷いた。
……
………。