夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

「っ……。」

ドキッと、した。

自分の心を、見透かされたのかと…驚いた。
ヴァロンの事でいっぱいな自分を…。


「…ヴァロンさんが辞めちゃうから……。
お父さんはそんなに悲しそうなんだよね?」

「……っ。」

ミライの問い掛けに、答えられない。

この子は、どう思っているんだろう?
こんな、汚い父親を…。

この子の瞳に、私は…。
どう映っているんだろうか……?

後ろめたい罪悪感と恐怖でいっぱいの、私。


ミライの純粋で綺麗な目を真っ直ぐ見る事が出来なくて…。
ギュッと目を閉じて俯く様に目を逸らすと…。


「……。大丈夫だよ?」

そう優しい声を響かせながら、ミライが私を抱き締めるように寄り添ってきた。


っ……え…?

驚いて目を開けると…。
小さな身体で、私を包む様にぎゅ〜っと力を込めるミライが言葉を続ける。
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