夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【翌朝/自宅】
「ヴァロンさんの所へ行くんですよね?
私とミライもご一緒しては、駄目ですか?」
「!……え?」
ヴァロンの元に新しい仕事を届けに行こうと身支度を整えている私に、ホノカさんが声を掛けてきた。
”ヴァロン”…。
彼女の口からその名前が出る度に、ドキッとしてしまう。
動揺する心が表れる様に思わず泳いでしまう視線。
すると、仕事用の鞄をギュッと固く握る私の手に…。
ホノカさんの手が、そっと添えられた。
「……。」
優しい、暖かい温もり。
……。
不思議だ。
そう、言えば…。
この前、私がアカリさんが運ばれて来た際に動揺してホノカさんに触れられた時も…。
彼女の手の温もりで、落ち着いた。
結婚した当初は、ホノカさんに触れる度に私は震えた。
ヴァロンの名を呼んだ夜からは、ますます触れられなくなって…。
あの日から…。
ずっとずっと、彼女を避けてきた……。
「ヴァロンさんの所へ行くんですよね?
私とミライもご一緒しては、駄目ですか?」
「!……え?」
ヴァロンの元に新しい仕事を届けに行こうと身支度を整えている私に、ホノカさんが声を掛けてきた。
”ヴァロン”…。
彼女の口からその名前が出る度に、ドキッとしてしまう。
動揺する心が表れる様に思わず泳いでしまう視線。
すると、仕事用の鞄をギュッと固く握る私の手に…。
ホノカさんの手が、そっと添えられた。
「……。」
優しい、暖かい温もり。
……。
不思議だ。
そう、言えば…。
この前、私がアカリさんが運ばれて来た際に動揺してホノカさんに触れられた時も…。
彼女の手の温もりで、落ち着いた。
結婚した当初は、ホノカさんに触れる度に私は震えた。
ヴァロンの名を呼んだ夜からは、ますます触れられなくなって…。
あの日から…。
ずっとずっと、彼女を避けてきた……。