夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【夢の配達人隠れ家/医務室】

……。
自分に自信のなかった、私。

”お前を見てんだよ”…。
ヴァロンの言葉に、そんな訳ないって決め付けて…。
逸らし続けてきた、目の前の大切な人。

あの時からずっと、見ていてくれた。


「……。あ…、は…はい!
今、帰る支度しますねっ…///。」

”一緒に帰りませんか?”
なんて、初めて言った。

ホノカさんは照れた様に、嬉しそうに微笑んでくれた。


……今度は、私の番だ。

私は帰り支度を終えた彼女の手を、そっと握って伝える。


「……このまま。
手を繋いで…帰りませんか///?」

たくさん遠回りしてしまったけど、見付けた。
もう逃げたりしない。

もう一度ゆっくり、始めよう。
見つめ返してくれる笑顔を見つめながら、優しく握り返してくれる温もりを感じながら…。
家族という宝物と、時を重ねていこう。

……
………。
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