夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「お前が最初に担当する仕事だ。
お前をその企画のリーダーにする。
まずはその仕事を成功させて職場の人間の信用と信頼を得ろ。……出来るか?」
「……。
お望みの期間は?」
問い掛けに質問を返すとアランは楽しそうにニヤリと笑った。
本来任せたい仕事の前に、この程度の仕事を熟してもらわなきゃ話にならない、と言った感じだ。
奴のその態度が、俺に火を点ける。
「そうだな…。
二ヶ月で成果を出して……。」
「わかりました。…では、一ヶ月で。
一ヶ月以内に終わらせます。」
俺とアランは顔を見合わせて、笑った。
互いに一歩も引きたくない。
奴は難題を突き付け、俺はそれを期待以上の成果で上げたい。
相手の上に行きたいという、感情のぶつけ合いだ。