夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
【夢の配達人隠れ家/シュウの仕事部屋】

護ってやらねばと思った。
もう、ヴァロンが笑顔を失わない様に…。
たくさん回り道をして、たくさん迷って手に入れた宝物を一緒に護ってやらねば、と…。

……ワシも、
シュウやリディアの事は言えん。
結局、こやつには甘いのだ。
ヴァロンに惹き付けられて、目が離せない。


「……っ、ん〜〜…。
……うわっ!ビックリした〜!
ジジイ、なんでいんだよ…!」

目を覚ましたヴァロンはワシを見てガバッとソファーから起き上がる。
そしていつも通りの暴言を吐く。


「それはこっちの台詞じゃ!
ここはシュウの仕事場じゃぞ!
いつもいつも居座りおって…!」

「あ〜…っ!うるせぇな!
耳元で騒ぐなよ、ジジイ!」


……そうじゃ、これでいい。
口が悪くて、生意気。
そういうこやつでなくては、調子が狂う。
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