夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
可愛い小鳥を隣で見つめていると…。
「…良かったら食う?」
そう言ったヴァロンは私に、幾つかのパンが入った手提げのビニール袋を渡してきた。
「え?これ…。
ヴァロンの朝ご飯じゃないんですか?」
大食いのヴァロン。
これ位ペロリと平らげるのが当たり前の彼。
けれど、私の問い掛けに衝撃発言。
「……。
ん〜…あんま食いたくねぇから……。」
「!?っ……えッ!!」
私が驚きのあまり大声を上げると、
小鳥達はビクッとしてバサバサと近くの木に飛んで行ってしまった。
「!…あ、あっ…。
す、すいませんっ…。ご、ごめんね…。」
可哀想な事をしてしまった。
と、焦って謝りながらオロオロと小鳥達を見つめる私。
すると、そんな私を見てヴァロンが笑った。