夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「ふっ…はははっ…!
おま…鳥に謝るとかっ…!
しかも、めちゃ…真剣に……ッ!」
「///っ……。」
お腹を抱えて笑うヴァロン。
初めて見る彼の大笑いする姿に、目を奪われる。
……。
何処か元気がない様に見えたヴァロン。
その可愛い笑顔に、少しホッとした。
「……。元気、なんですよね?
パン、嫌いでしたっけ?」
私が気を取り直してヴァロンを見つめると、彼はフッと笑って頷いた。
「…元気だよ。朝飯は別に食ったし。
アカリが作ったシチュー。
アカリの分を皿一杯分だけ取って、
残りを鍋から直接ぜ〜んぶ食べてきた!」
「ヴァロン。それは食べ過ぎです。」
ヴァロンの言葉に今度は私が笑っていると、彼は袋の中のパンを取り出して…。
手で小さく千切ると、足元に寄ってきた小鳥に向かって優しく放る。