夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
ヴァロンが、
ヤキモチを妬いてる。
そう感じて、
私はやっぱりアカリさんが羨ましくなる。
彼にこんな感情を抱かせられるのは、
彼女だけなのだから…。
「…ヴァロンが器の小さい人間なら。
世の中の人間はみんな、器が極小になっちゃいますよ?」
そう言って私が微笑むと、
ヴァロンも「そっか?」と笑った。
「……。
頑張るしか、ねぇよな。」
「!……え?」
頑張る。
意外な言葉に、驚いた。
”働いてほしくないならそう言えばいい”…。
そう思っていた私。
私がアカリさんなら、嬉しい。
大好きな彼が自分を束縛したいと思ってくれる事。
……けど、ヴァロンは。
いつも私の想像の上を行くんだ。