夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
「!っ…あ……。
ご、ごめんなさいっ…!」
謝りながらぶつかった相手を見ると…。
そこに居たのは驚いた表情をしたユウさんだった。
「ユ、ユウさん…。
すみません、私…前見てなくて…。」
派手に散らかってしまった鞄の中身。
私が慌てて荷物を拾っていると…。
ユウさんは一緒に荷物を拾って差し出してくれた。
「あ、ありがとうございます。」
お礼を言って受け取ろうとすると…。
その品をユウさんはグッと持っていて、なかなか放してくれない。
「?……ユウさん?」
どうしたんだろう?と、見上げる私。
すると目が合ったユウさんは…。
「……。
アカリ、彼氏…いるのか?」
気まずそうに目を逸らしながら、私にそう尋ねてきた。