夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
後悔した。
何故もっと早くに気持ちを伝えなかったのだと…。
職場に行けば毎日の様に会えるという余裕から、僕は当たり前の日々に満足してしまっていた。
彼女の笑顔が目の前から消えてしまう日が来るなんて、考えもしていなかった。
……アカリ。
アカリには、もう会えないのか…?
いつも心の何処かで彼女を探していた。
そんな生活が1年以上続いたある日。
勤めていた飲食店で新しく始める職場の手伝いをしてほしいと言われ…
僕はこの港街のパン屋さんに移動が決まった。
でも、何も変わらない。
ただ普通に過ぎて行く毎日。
退屈な日々。
……そんな中。
ついに僕は、君を見付けた。
しかも、僕の勤めるパン屋さんで彼女が働く事になっていた。
また一緒に働ける。
奇跡としか思えない再会に、僕の胸は高鳴った。