夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】

休憩室だと他の従業員の女の子達もいるから、なかなかプライベートの話は出来ない。
大体は仕事の話ばかりだけど、
僕を頼りにして調理や接客の事を色々聞いてきてくれるアカリが可愛くて仕方ない。
無邪気さの中に、以前より少しだけ大人の女性の色気が漂っている気がして…。
僕はいつもドキドキしてアカリを見ていた。

そんな僕の態度に気付いて、
「ユウさんはアカリさんの事が好きなんですか?」と、店長や他の従業員にはバレバレだった。

「告白しちゃえばいいのに!」
「せっかく再会出来たんでしょう?」
と、みんなに言われたけど…。
再会して間もない僕はなかなか勇気が出ない。

……。
………。

すると…。
「よし!じゃあ私達がアカリさんに好きな人がいるか聞いてあげますよ!」

アカリが働きに来て一週間経った今日…。
僕の応援をしてくれていた女の子達が仕事帰りのアカリを引き止めて話し始めた。
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