夢の言葉と陽だまりの天使(上)【夢の言葉続編②】
名前を呼ばれて、俯いていた顔を上げたアカリ。
その腕を掴んで引き寄せて、
俺はそのまま勢いで自分が地面に尻餅を着く様に倒れ込みながら…彼女を抱き締めた。
「っ……。」
暖かい。
アカリの体温を感じて、
俺の身体は情けない位に…また震え出す。
……。
心臓が、止まるかと…思った。
この温もりがなくなったら…。
俺は、もう…何も出来ないんだと実感する。
「///っ……ヴァ、ロン…?」
ただ黙って、抱き締めているだけの俺の腕の中で…。
アカリが呟いた。
「……っ…!!」
アカリ以外、見えない。
俺は戸惑った様な表情の彼女の両頬を自分の両手で包むと…。
噛み付く様に、口付けを繰り返した。