わたしを作ったのはあなた
しんじくん
しんじくん
貴方は私が初めて好きになった人。
保育園が一緒で幼馴染というやつですかね?
いつも私がしんじくんを追いかけて
しんじくんはそんな私から毎日逃げていました。
親同士も仲が良くて家も近かったし、イヤイヤされてはいたけど、しんじくんと私は毎日一緒にいました。
私は卒園式の前にしんじくんに好きと伝えようと思いました。
お昼寝の時間、しんじくんのお布団のとなりに陣取って眠りました。
タオルケットの中にもぐって、
「ねぇ、しんじくん。起きてる?」
「なぁに〜?」
「あのね、スキな子といるの?」
「いるよ〜^ ^」
「教えてよ!ないしょにするからっ!」
「恥ずかしいなぁ。。。」
この時、こんなに恥ずかしがるという事は
私なんじゃないかなと少しドキドキしていました。
「本当にないしょにしてね?あいちゃんだよ!」
「え?あいちゃん?」
それは、きりん組の中で1番可愛い子の名前でした。
「に、2番目は?」
ショックで自分でも何言ってるのか訳がわからなかったけど、何故か2番目は誰がすきなのかと尋ねていました。
「2番目はもちろん、みことちゃんだよ!」
私は2番目なんだ!って気持ちよりも、あいちゃんがいなければわたしがしんじくんの1番だったのに。という嫉妬心でいっぱいになりました。
多分これが初めての嫉妬ですね。
しんじくんの2番手でも、あいちゃんに勝てば1番になれる。そう思って私のアピールは日に日に増していくのでした。