プルシアンブルー“俺が守る”
「確かに最低な奴だが、窃盗っていうのは万引きか?」
「ううん、置き引き。日本酒もそれで手に入れたみたい。でもそのショッピングモールには売っていないのよ。ただ、販売されている場所は限られる種類だったから、今防犯カメラを解析中よ。」
岐微浜の怒りの矛先が違うところへ進みそうだったので、克治は口を挟み方向を修正した。
「矛桶さんの勘、当たったな。」
「嬉しそうに言わないでくれる?」
他人事だと思って、と左隈は嫌そうに喝宥を見やる。
「お疲れ様です。どうしたんですか?」
「お疲れ様です。被害者が被疑者だったのでちょっと機嫌が悪いんです…。ガサ入れどうでした?」
ムスッとした表情で資料を整理する岐微浜を、これも世の中だと思いながら左隈は爽築へと説明する。
「ブツは出てきませんでしたが、カラクリは分かりました。櫪幇類(レキホウ ルイ)という市役所福祉課の人間が浮上しまして。」
関連受給者達の生活保護の申請を許可したのは、全て櫪幇類が担当案件だった。
「櫪幇類は箪鮑顎と幼馴染みでした。審査出来る立場を利用しただけでなく、薬も横流しして私腹を肥やしていたようです。」
「ううん、置き引き。日本酒もそれで手に入れたみたい。でもそのショッピングモールには売っていないのよ。ただ、販売されている場所は限られる種類だったから、今防犯カメラを解析中よ。」
岐微浜の怒りの矛先が違うところへ進みそうだったので、克治は口を挟み方向を修正した。
「矛桶さんの勘、当たったな。」
「嬉しそうに言わないでくれる?」
他人事だと思って、と左隈は嫌そうに喝宥を見やる。
「お疲れ様です。どうしたんですか?」
「お疲れ様です。被害者が被疑者だったのでちょっと機嫌が悪いんです…。ガサ入れどうでした?」
ムスッとした表情で資料を整理する岐微浜を、これも世の中だと思いながら左隈は爽築へと説明する。
「ブツは出てきませんでしたが、カラクリは分かりました。櫪幇類(レキホウ ルイ)という市役所福祉課の人間が浮上しまして。」
関連受給者達の生活保護の申請を許可したのは、全て櫪幇類が担当案件だった。
「櫪幇類は箪鮑顎と幼馴染みでした。審査出来る立場を利用しただけでなく、薬も横流しして私腹を肥やしていたようです。」