プルシアンブルー“俺が守る”
「イジメが表沙汰にならなかったのは当時の教頭が揉み消したそうです。」



黍獰艮槍(キビドウ ゴンゾウ)は、次期校長になるために騒動や問題は言語道断だった。


だから、イジメを見て見ぬふりをしイジメられる方に原因がある、しっかりしなさいと瞬綽樵を叱責した。



「その言葉を屈折して捉え、他人のあら探しに粉骨砕身というわけか。」


「はい。メモリーカードには大量の隠し撮り写真があり、そちらも捜査を継続中です。」



しかし順調良く迎えた定年退職後、世界中を悠々自適に一人旅をしていたのだが、猫に引っ掻かれたことが原因でカプノサイトファーガ·カニモルサス感染症にかかり、糖尿病を患っていた為に重症化し死亡している。



「引退後に豪遊か。同じ公務員でもこうも違うとは…。死に様は羨ましくもなんともないがな。」



質素でも家族の為に長生きはしたいものだ、と超坊は思う。



「あと余談ですが、瞬綽樵の卒業から数年後、黍獰艮槍と懇意にしていた町会長の鈴亭埒嫡(スズテイ ラチャク)が事故死していました。」



常用していたビタミン剤と黍獰艮槍に処方されていた血糖降下剤を、間違って飲んだというもの。
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