そう遠くない世界
初めに用意するもの、、、
【薬】か・・・
〔無意識に一番に手に取ってる〕

今日から、旦那と2泊で旅行。
横浜
何回か来たことあるけど、あまり記憶はない。
旦那は買い物が好き、アラフォーでもお洒落な方だと思う。
普段は、おこづかい3万円で遣り繰りしてくれてる。
今回の旅行の名目は、私の誕生日。
を挟んでの旅行。
少し贅沢な料理が並ぶ。

「美奈、誕生日おめでとう。」

「ありがとう。旅行も連れてきてくれて。」

「お互いリフレッシュしよう。」

ただ誕生日といっても、
お祝いの言葉だけ。
主人は横浜で買い物をしたいだけなのが
[みえみえ]
なのだ。

機嫌が良い主人は嫌いじゃない。
機嫌の悪い主人は恐怖でしかない。
主人は、私が口答えできないのをよく知っている。
高価な買い物をしても反抗すら出来ない。ただ、主人の顔を悔しく見つめるだけ。

夫婦仲は悪くない。はず、、
ただ、本音は話せたことがない。

いつから?

私からせがんで結婚したから?

違う、彼に負い目があるからだ。

あの日を境に私は、私から出ようとする
【私に日常的に巻き起こっている事実】
を話せなくなってしまった。

さぁ、旅行1日目がも終わり。
明日は、ビビりの私が主人の目を盗めるか、、、

昨日旅行の準備で、
【私が何よりも一番に手にした薬】
を飲んで今日も寝よう。
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