そう遠くない世界
目覚めは悪くない。
昨日起こった、私への出来事を口にしていいか考えながら移動することにする。
主人がみなとみらいにある、ショッピングモールに行きたいそうだ。
勿論、断れる環境にない。
交差点
〔地元でよく見る赤い運送会社の車が、目の前を通りすぎる事に、すこし恐怖を覚える。〕
「よし、写メ撮ろうか。」
「そうだね。」
嫌いじゃない、ここに私が来たことという事が証明される。ただ、今の私には写真を撮って貰いたい気持ちがあった。
「良い笑顔だね。」
〔・・・・〕
主人の言葉を聞くと、頭をよぎることがある。
このままでいいのか?
この選択しかないのか。
ただ旅行のせいか、その考えはすぐ無くなったので安堵した。
「写メ私にも送っておいてね。」
「ん?ああ、わかった。」
主人の買い物の間、私はカフェで一休み。先ほどの写メを見てみる。
良く撮れてると思う、こんな笑顔出来るんだというくらいの写メだった。
Facebookにとりあえず載せてみる。
普段は反応が怖くて開きもしないのだが、なんだか今日は気持ちが高揚しているように思える。
早くも元カレが、いいねをくれた。
なぜか、満足感で一杯になった。
「美奈子を振って、損した。」とでも言って貰ってるように思えた。
ただ、その満足感の後に、好きでもない人からのいいねに恐怖覚えたので、削除することにした。
主人が買い物終わって出てきた。
「私、ちょっと行きたいとこあるから、3時間後に待ち合わせしない?」
「ん?また始まったの?一緒に行くからいいよ。その前に食事しちゃおう。」
「そう・・・」
始まった?なんて言葉を言うのだろう。
私が一体何を始めたと言うのだろう。
まるで首に縄を付けられてる状態。
こうやって、私から自由を奪い、精神的に追い詰めていくのが今後も続くと思うとゾッとする。
私は、趣味でアクセサリーを作り販売している。多くは売れないが、全く売れないわけでもない。
主人が付いていくと言った場合に用意しておいた、雑貨屋に行くことにする。
「あそこの人、美奈と同じバッグだ、俺が買ってあげたバッグ流行ってるんだ。センスあるな俺。」
私は、恐怖に怯えた。
「体調悪いから、ホテル戻りたい。」
「やっぱりそうか、わかった。戻ろ。薬は?」
「持ってきた。」
「じゃぁ、明日ね。おやすみ。」
意識が切れるのを待つだけ・・・
昨日起こった、私への出来事を口にしていいか考えながら移動することにする。
主人がみなとみらいにある、ショッピングモールに行きたいそうだ。
勿論、断れる環境にない。
交差点
〔地元でよく見る赤い運送会社の車が、目の前を通りすぎる事に、すこし恐怖を覚える。〕
「よし、写メ撮ろうか。」
「そうだね。」
嫌いじゃない、ここに私が来たことという事が証明される。ただ、今の私には写真を撮って貰いたい気持ちがあった。
「良い笑顔だね。」
〔・・・・〕
主人の言葉を聞くと、頭をよぎることがある。
このままでいいのか?
この選択しかないのか。
ただ旅行のせいか、その考えはすぐ無くなったので安堵した。
「写メ私にも送っておいてね。」
「ん?ああ、わかった。」
主人の買い物の間、私はカフェで一休み。先ほどの写メを見てみる。
良く撮れてると思う、こんな笑顔出来るんだというくらいの写メだった。
Facebookにとりあえず載せてみる。
普段は反応が怖くて開きもしないのだが、なんだか今日は気持ちが高揚しているように思える。
早くも元カレが、いいねをくれた。
なぜか、満足感で一杯になった。
「美奈子を振って、損した。」とでも言って貰ってるように思えた。
ただ、その満足感の後に、好きでもない人からのいいねに恐怖覚えたので、削除することにした。
主人が買い物終わって出てきた。
「私、ちょっと行きたいとこあるから、3時間後に待ち合わせしない?」
「ん?また始まったの?一緒に行くからいいよ。その前に食事しちゃおう。」
「そう・・・」
始まった?なんて言葉を言うのだろう。
私が一体何を始めたと言うのだろう。
まるで首に縄を付けられてる状態。
こうやって、私から自由を奪い、精神的に追い詰めていくのが今後も続くと思うとゾッとする。
私は、趣味でアクセサリーを作り販売している。多くは売れないが、全く売れないわけでもない。
主人が付いていくと言った場合に用意しておいた、雑貨屋に行くことにする。
「あそこの人、美奈と同じバッグだ、俺が買ってあげたバッグ流行ってるんだ。センスあるな俺。」
私は、恐怖に怯えた。
「体調悪いから、ホテル戻りたい。」
「やっぱりそうか、わかった。戻ろ。薬は?」
「持ってきた。」
「じゃぁ、明日ね。おやすみ。」
意識が切れるのを待つだけ・・・