TUBASA ~つばさ~
「.....凛子は私たちみたくならないでね」


「あは、.....実はさ.....」


凛子は苦笑いする。


「うちらも別れた」


「えーーーー!!」


衝撃の告白に大声を出してしまう。

他のお客さんたちに、ジロっと見られた。


やばっっ、
口を押さえて、肩をすくめる。




「文化祭前には別れてた」


「嘘?!」


「ごめん、言わなくて」


凛子はウインクする。


まさかとは思ったけど。

でも、凛子は別れたことを感じさせないくらい自然だった。


「まー、わたしのほうが恋愛経験豊富だし、
大人の対応ってとこだね」


落ち込んだ様子のまったくない凛子は確かに大人かも。



「解れた理由....聞いてもいい?」


「.....わたしに好きな人ができたんだよね」


「好きな人ぉ」



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