TUBASA ~つばさ~
凛子が私の肩をポンポンと叩く。


「気にするよぉ....」




頭上から凛子の呆れたため息が聞こえる。


「斗馬もその程度の男ってことだよ」


「じゃあ、凛子もその程度の女ってことだよね!!」


がばっと、顔をあげて私は抗議する。



「ねえルナ、あたしたちまだ高校生なんだって。結婚相手を探してるんじゃないよ」


「じゃあ、あんたに振られた颯太の気持ちは?」



「平気なんじゃない」

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