TUBASA ~つばさ~
凛子は手に持ったジュースを口に流し込む。


「あいつも平気だと思うよ」


「どうして?颯太の本心がわかるの?!」


ちょっとムキになって私は言う。




「颯太だって、今の私みたく苦しんでるかもよ」


「ルナちゃん。恋愛は割り切らないと。でなきゃこの先恋愛なんて出来ないよ」


笑ながら言う凛子がなんとも憎たらしい。



失恋を乗り越えなきゃ、次の恋がないのも分かってる。


だけど、好きだったんだよ.....。


はじめてだったんだよ.....キスしたの。


簡単に....忘れられるわけない。


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