TUBASA ~つばさ~
「光さん、私のことも占ってください」


凛子が言う。


「凛子ちゃんの好きな人の名前は?心の中で唱えないといけないんだ」


「えっ?ここで言うんですか」


凛子は考え込んだ。



「じゃあいいです、だって言いたくないから」


教えてくれたっていいのに。


凛子に視線を送る。



「光さんや正宗さんが知ってる人だからやめときます」


え、そうなの?!


てことは三年生?




「.....そう」


静かに光さんはカードを重ねてた。




< 118 / 179 >

この作品をシェア

pagetop