TUBASA ~つばさ~

神様、この女を私の前から消してください。



『魔女図鑑』に呪いの呪文は載ってないだろうか。

はらわたが煮えくりかえってくる。


でも、ここで怒ったら私の負け。

麗華が喜ぶだけだ。



「気が済んだ」


静かに麗華に言う。


「そうね....、一つ教えてあげるわぁ」


意地悪な目で麗華が私を見る。


良くないことだ。

とっさに悟った。


もったいつけるように、麗華は髪をいじる。



「斗馬とわたし.....結ばれたの」






目の前が一瞬真っ暗になった。




はっ?!



言ってる意味が......よく....わから...




「斗馬ったら激しくて.....」



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