TUBASA ~つばさ~
日差しは夏ほど強くないけど、まだ高い。


風も穏やかだ。



「ここ斗馬の秘密の場所なの?」


「うん、子供のころから来てるんだ」


「子供のころから?!」


「そうだよ、小学校の四年くらいだったかな。
ダチ何人かで見つけたんだ。そん時から全然変わってないなここ」



男の子って冒険好きって聞くけど、ほんとなんだね。


「部活忙しくてごめんな」



え、
今日の凛子との会話聞こえてた?



「俺から告っといてさ、全然誘えなかったじゃん」


「ほんとはね、ちょっと不安だった」


私は正直に答えた。



「もしかして、罰ゲームで私に.....」


「そんなことあるわけないじゃん!!」


私の言葉を遮るように、斗馬が言う。


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