TUBASA ~つばさ~
胸が締めつけられる思いだ。
純粋な光さんを変えてしまったのは、プレイボーイにしてしまったのは...
璃子さんの存在があまりにも大きすぎた。
光さんの闇....
「酷い男だろ、最低だとわかってる」
それでも、璃子さんのこと忘れられなかったんですね。
苦しんでたんですね......光さん。
「君は僕が落とせなかった初めての女性だね」
....ふふ。
光さんは笑った。
「璃子とはまったく違うタイプだけど、芯は似てる」
私に璃子さんを重ねてるの?
「私は璃子さんじゃない....」
「誤解しないで、僕は君と璃子が一緒なんて思ってないから。
君は僕に似てるんだ」
「わたしと光さんが?」
「ああ、一途に相手を想うところ」
私の心は複雑だった。
斗馬のことまだ完全には.....忘れていない。