TUBASA ~つばさ~
「おっと、このまま行かせないよ」
光さんに腕をつかまれた。
「光さん、離してください」
落ち着いた声で言える自分が不思議だった。
「私に法学部行ってほしいんでしょ、これから図書館で勉強するんです」
......っつ。
強引に面談室に引き込まれてしまう。
ドサっ。
ソファーに私は倒れ込む。
「何するんですか?!」
カチャ。
内側から鍵を掛ける音。
「.....光さん?!」
「今日は僕が面談最後なんだ」
光さんはゆっくりとソファーに座ると、
私を押し倒してきた。
「ちょ、やめてください」