TUBASA ~つばさ~

「光さんを追いこんだのは......あなたよ正宗さん」



「俺だと!!」



「そうよ、宇田川 正宗さん。あなたは璃子さんと同じ苗字だわ」



「.....くっっく」



不気味な声をあげる。



「そうか、バレたか。そうだ、そうだよ、璃子は俺の親戚だ。そして俺の許婚でもあった」



まさか!?


「璃子が他の男を好きになるなんて、信じられなかった。許せなかったよっ!!」


怖い、この人の目、尋常じゃない。


「俺は苦しんだよ。だけど、光なら仕方ないって諦めたんだ。幸せそうな二人を見て、俺は身を引く決心をしたんだ。なのに....」


「.......」



「璃子は死んでしまった!」


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