TUBASA ~つばさ~
バサバサー!!


本が一気に私めがけて落ちてきた。



とっさに頭を抱える。


お目当ての本以外も一緒に落ちてきたみたいで、


「痛いっ」


腕や背中に本の角があたる。




静寂が戻ったと同時にゆっくり頭から腕を離し、
足元を見ると床に本が散らばっていた。





「あーあ、やっちゃった」





「だ、誰?!」


とっさに声のしたほうを見る。


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