TUBASA ~つばさ~
ざわついているのは凛子だけじゃなかった。



「たいして可愛くないのに、どうして?」


「可愛い子に飽きたのかもよ」


「光さんがあんな子とつきあうの許さない」




痛いほどの視線を感じるんだけど.....。


まさか、ちょっと待って。


悪口は私に向けられてる?




「あなた一年生?」


私の前に知らない人が立っていた。


たこ焼きを口に入れたところだったから、


「あっち」


「ちゃんと答えてよ!」


相手はイラついてるみたいだ。


迫力に負けて沈黙してしまう。



「一年ですけど、何か?」


凛子が代わりに答えてくれた。



「あんたに訊いてないから」


「何ですって!」


やばい!危険な状態。
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