TUBASA ~つばさ~
『ピンポーン』
呼び鈴が鳴った。
光さんが小さくため息をつく。
我に返る。私、どうしたの?
まるで、光さんに心を奪われたみたいに、彼の唇を受け入れようとしてた...。
誰か来たみたいだけど。
私、帰ったほうがいいかな?
「あの、私帰ります」
「そう.....残念」
光さんは私の頬にキスした。
「悪いことしないでしょ」
言って立ち上がると、私の手を取って立ち上がらせてくれた。