TUBASA ~つばさ~
無言で前を歩く正宗さんの後ろをついて行く。
ホントに愛想ない人かも。
そんなことを考えながら。
見慣れない街並みが見慣れた街へと変わる。
「こんなとこに出るんだ」
感心したように呟く。
駅はもうすぐ。
ふいに正宗さんが止まる。
....?
「.......光には近づかないで欲しい」
正宗さんは背を向けたままだ。
「近づくって、私から近づいたって言うんですか?」
正宗さんの真意がわからない。
正宗さんだって知ってるはずじゃないの。
光さんから私にちょっかい出してること。